top of page

保田茂先生  有機農業講座・講義編

2020年3月17日、長年有機農業の普及に努められている保田茂先生を宍粟市にお招きし、

有機農業講座を行っていただきました!


午前中は学遊館での講義、そして午後からは畑での実習でした。

座学では有機農業の歴史~考え方~方法までを学びました。



【有機農業】=環境創造型農業


簡単にいうと、

『大自然の法則を大地に生かす農業』のことです。



環境が汚染されれば、食べ物が汚染される

食べ物が汚染されれば、人間の身体が汚染される

人間の身体が汚染された時、最大の被害者は赤ちゃん(次世代)である


1970年に母乳から農薬が検出されたとの新聞記事が出たのをきっかけに

翌年、日本有機農業研究会が設立されました。


・天地有機

-天地に「機」あり→大自然には仕組みや法則がある

-法則の見本は雑木林や草


・自然の法則とは

-命の循環がある

・有機農業とは『命の循環を守る農業』のこと

・命の循環という視点で見ると、雑草も宝物、虫は掃除屋なのです



-生ものは土の中に入れない

・生の有機物からは熱・ガス・有機酸が発生する→根を傷つける

・命あるものは分解されて土にかえる→生ものは土に混ぜない


-破壊と汚染をしない

・微生物に分解されて浄化されて、また、新しい生命となって誕生する

・農薬や化学肥料のように微生物を殺すものは排除する



天地有機の世界は山の森、土手の草むらに存在していて、

山の木や土手の草は化学肥料や農薬を不要としながら、生々と繁茂してます。


自然の法則に従って生きているので病気や害虫の被害もほとんどありません。


その秘密のチカラは土と環境にあり!!

植物は自らいい土を作る力を有していて、多様性のある生物世界を作っています。

山の腐葉土は、落ち葉等をダンゴムシ・ゴミムシ・ミミズ等の小動物類が

口や葉の役割になって細かくしてくれます。

そしてその細かくなった落ち葉を次は土壌の微生物が消化液の役割になって

水溶性の養分にしてくれることで、木の根っこが養分を吸収できるようになります。


多様な植物があり、多様な虫たちがいることで

多様で豊かな生態系を有した環境ができるのです。


なので、杉やひのきだけを植林したり、

見た目が悪いとう人間側の判断だけでむやみに虫を殺してはいけないのです。。


これを自分たちに置き換えてみたらどうでしょう?

見た目がイマイチ or ブサイク、臭いからといって踏みつぶされたり叩き殺されたら。。。

生き残れるのは何人でしょうか?笑


でもこれと同じことを私たちは何も思わず平気でやっちゃってますからね。


必要があるから存在している。

自然界に存在するもので無駄なものはないのです。



例えばクモ

クモは家の中のダニを食べてくれます。気持ち悪いからといってクモだけを排除すると

家の中はたちまちダニが大繁殖~!!


『防除』から『共生』の価値観へシフトしましょう! 


閲覧数:200回0件のコメント
bottom of page